移動する人はうまくいく

長倉顕太さんの「移動する人はうまいく」について紹介をしてきます。

やや尖った表現もありますが全体的に読みやすい本です。

人生を少しでもよくしたい、何かを変えたいと思っている人に読んでもらいたい1冊です。

目次

本書の概要

とにかく移動しまくれ!

移動して環境を変えることによって人生をよくしていく、というこをひたすら教えてくれる本です。

万人への再現性は別として、著者は多地域移住(住むところを複数もつ)、会社を辞める、独立するなどを推奨している。

著者は東京、大阪、京都、サンフランシスコなどを行き来する生活を続けている

上記の様な行動は実際やるには難しい可能性はあるものの、実際の生活に取り込みやすいマインドや行動なども書いている為、ぜひ一度手にとって読んでもらいたいです。

移動する人はうまくいく まとめ

問題を引き起こす最大の原因は「定住」

著者は問題を引き起こす最大の原因は定住にあるとしている。

でも人類は定住することによって繁栄した

ただ定住することによって領土や納税という概念が生まれ、ヒエラルキーが生まれた。

ヒエラルキーが生まれ主人と奴隷の様な関係、得する側と損する側の関係が生まれた。

どんどん引っ越しするように著者は勧めている

定住に付随して私たちの能力や人生に制限をかけるものに「安定」がある

我々人類は「安定」が欲しくて「定住」を選び、「安定=退屈」であるのに「安定」を求める。

中高生のなりたい職業の第一位が公務員であったりもするところから私たちは受けてきた教育の中で安定を求めるように洗脳されている。

そんな人生を変えるには環境を変えるしかない

引っ越しすらできない者は人生が変わらない

人生は行動が全てであり「環境→感情→行動」で行動が決まる。

まずは移動して環境を変えることが先であり人生を変えるのにてっとり早いものは「引っ越し」

しかしながら敷金、礼金など引っ越しかかる高いコストが私たちの移動をしにくものにしている

人生の豊かさは「選択肢の多さ」

人は選択肢を失った時に生きる希望を失う。

どんなにお金があっても一生牢獄なら絶望である

その為、「マイホームを買う≒定住する」ことは選択肢を減らす行為でしかない。

家族もいて住宅ローンもあったら会社を辞めることもできずに追い込まれていく。

子どもがいる人もどんどん引っ越そう

選択肢が少ないことが子どもたちを不幸にしているのではないかと著者が言う。

日本では転校のハードルが高く、子どもの頃から「移動」への恐怖感が植え付けられている。

実際転校はあまりいいこととされていない風潮があり「移動はよくないこと」と植え付けられていく。

そのため大人になっても移動しようと思えず、思ったとしてもコストがかかってしまうため移動ができない。

その結果、定住を選び能力を発揮できずに終わってしまう。

どんどん引っ越しをして「移動は困難」という思い込みを捨てよう

移動ありきの人生が他社と違う視点を与えてくれる

移動をすることで環境が変わり、当たり前が当たり前ではなくなる。

私たちは脳はいつも同じ場所にいると何も考えなくなり何も感じられなくなる。

場所を変えると人は考え、感じるようになる

キャラクターが人生を決める

人は誰しもキャラクターを演じており、演じさせらている。

そしてそのキャラクターを決めたの親であると著者はいう。

自分の人生がうまくいかない理由を幼少期の親との関係に求める人も多く、そんな人に向けて著者は「過去を連想させるものはなるべく身の回りから排除すること」でキャラクターをリセットすることを勧めている。

まわりの人間は過去との整合性をとろうとするため、「過去の自分」と整合性のない言動をすれば反発をくらう。これが嫌だから過去のキャラクターと決別ができず何も変わらない人が量産されていく。

移動することで「過去を知っている人」から逃れられる

移動体質をつくる30のアクションプラン

著者は移動体質にするための30のアクションプランを提案しており、いくつか抜粋して下記に紹介をします。

一泊の海外旅行に行く

多くの人の場合は海外に行くとなるとだいぶ前から休みをとりきちんと計画を立てる。

それでは海外に行くのが大変なことになるので移動体質になれない。

年4回は海外へ、年4回は国内へ

旅行ばかりを勧めているが著者は旅行好きではないと著書の中で公言をしている。

移動することに意味があり、観光地を回る必要もないし一泊してすぐに帰ってくればいいと勧めている。

嫌いなことにもチャレンジする

好きなこと=過去の価値観だからそれをやり続けていても何も変わらない。

悩まない、迷わない

環境をどんどん変えるには切り替えの速さが重要であり、悩んだり迷ったりしていると時間の無駄である。

反省しない

これも時間の無駄。反省なんかしている暇があったらどんどん次のことに頭を切り替える。

見切り発車をする

行動できない人は考えするぎる人であり、準備しなくちゃいけないと思っている。

人生はどんどん動くことで変わっていき、身軽さの重要性に気づいてほしい。

他人の目を気にしない

そもそも他人がどう思ってるかなんてわからないし、コントロールできない。

コントロールできないことに気を取られてしまうほど無駄なことはない。

感想

賃貸派の私にとっては定住せずに引っ越しをしまくれ!という内容で納得感もあり、非常に参考になる一冊でした。

ただ多くの会社員として生活をしている方にはたとえ賃貸派であっても引っ越しを繰り返すのは著者も言っているように非常にハードルが高いものであると思います。

実際に引っ越しするとなると初期費用だけで数十万、、、

そこで著者は書籍の中でしきりに「移動」という言葉を用いておりましたが、会社員としては「異動」という言葉に置き換えた場合実行をしやすいのではないか?と感じました。

どんどん異動(移動)しよう

著者は会社を辞めて、独立してコンテンツ販売など場所を選ばずできる仕事を推奨をしておりますが、多くの会社員にとってはいきなり独立などはハードルが高いはず。

そこで会社員にとって手っ取り早く環境を変えるには異動することだとこの本を通じて感じました。

会社にもよるかと思いますが部署異動に伴う引越しの場合は会社が一部費用を負担してくれることもあるかと思うので、引越しによるコストの面もややハードルが下がる可能性もあります。

また安定に対して著者は書籍の中で否定的な内容もありましたが、同じ会社内での異動では大きく収入が減るなどのリスクも抑えながら環境を変えることができるかと思います。

その為安定した収入は担保されつつ環境を変えるということが異動では可能なのではと感じました。

実際私も異動願い出してみたよ

どんどん旅行しよう

移動体質になるための分かりやすいアクションプランは旅行!

旅行といえば、だいぶ前から休みをとって計画を立てて、、と入念な準備が必要なイメージですがそれだと旅行のハードルが上がってしまい移動体質へなかなかなれません。

ですので一泊でいいので、観光地に回らなくてもいいので、移動が目的なのでとにかく旅行をしよう!

書籍の中で著者は移動中に仕事などやるべきこと、インプットの作業などするように紹介をしております。

著者はあえて時間がかかるように、新幹線に乗る際「ひかり」や「こだま」にのることもあるみたいだよ

かくいう私も旅行好きではないので詳しくはありませんが、マコなり社長の弾丸博多旅行がお勧めです。

そんなに食べられるの?というぐらい食にフォーカスした博多旅行です。

まとめ

人生を良くするために、とにかく移動の重要性を説いた一冊です。

定住、安定を求めることの危険性。移動をすることにより人生がどんどんよくなっていくこと解説してくれています。

多地域移住、地方移住、会社を辞める、独立する、、などなどすぐには実現可能が難しい内容も多くはありますが、「移動」を「異動」に置き換えてみて考えるなどふつうの会社員でも参考にできる内容も多いですので是非一度手にとって読んでいただくことをお勧めいたします!

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この記事を書いた人

30代前半の二児の父。
読書をほぼしない少年時代を過ごし、その影響もあってか大学受験の現代文(古文も)で大苦戦。
受験が落ち着き本でも読んでみようと18歳の冬にはじめて自分で本を購入。
それ以来読んでない時期もかなりあるものののらりくらり読書を続ける。
30を超えて改めて読書熱が入り、読書には人生を変える程のパワーがあると実感。
元々読書家ではなかったの視点から、読書してみようかな、、という方に響く情報を発信していけたらと思っています。

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